【診断】  胸郭出口症候群

   頚椎から出た神経が腕にゆくまでの間にいくつかの関所があります。
   順番にいうと、
    @ 頚椎の一番下に余分な骨(頚肋)がある場合。
    A 首の筋肉の間(前斜角筋と中斜角筋の間)を通る時。
    B 鎖骨と第一肋骨の間を通る時。
    C 胸の筋肉(小胸筋)の間を通る時。
   これらの部位で神経が圧迫されると、腕〜手のしびれがおこります。

【治療】

  1. <内服薬> 肩や腕に痛みを伴う場合は消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などを使います。 筋肉疲労などを伴ったりしびれが持続する場合はVB1やVB12を処方します。
  2. <理学療法>頚部、肩甲帯の筋肉をリラックスさせるような治療(ストレッチや中周波治療など) を行います。また肩をすくめるような運動も効果があります。
  3. <神経ブロック>多くの場合星状神経節ブロックが有効です。 筋肉の緊張が強い場合には肩甲上神経ブロックトリガーポイントブロック も有効です。

<注意>
 第一肋骨と鎖骨の間で圧迫の強い場合は動脈も圧迫されて、手の血流が障害されます。 これに対して手術(第一肋骨を切除する方法)という選択もありますが、それほど重症な例を私はまだ見たことがありません。

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