治療方針
最も大切なことは、正しい診断をすることです。診断というと病名をつけることと思われがちですが、そうではありません。体の中でいったい何が起こっているか、それを見極めることです。無理に病名をつけると、それにとらわれて病の本質を見失うことになりかねません。
正しい診断に近づくために、次の3つのことに心がけています。
1.たとえ小さな訴えであっても、患者さんの声に耳を傾ける。
2.画像や検査結果のみにとらわれない。
3.全身をみる。
そのうえで、患者さんが何を望んでいるか、ということを大切にして治療方針を決めています。
治療の流れについて
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問診
- 問診は次の2つがあります。時間はかかりますが、正しい診断に近づけるためにご協力ください。
- ①初診時に主症状のほか、現在治療している他の病気、既往歴、服薬内容、アレルギーなどを聞きます。
- (クリックすればダウンロードできます。予め問診票を記入したものをお持ちいただくと診察がスムーズにいきます。)
- 初診問診票
- ②主要な疾患については、さらに詳しい内容の問診を行います。種類としては次のようなものがあります。
- (それぞれクリックすればダウンロード可能です。)
- 頚椎(首の痛み・手のシビレなど)
- 腰椎(腰痛・下肢のシビレなど)
- 肩関節(肩の痛み・五十肩など)
- 膝関節
- 股関節
- 関節リウマチ
- 外傷(交通事故、打撲、捻挫など)
- 皮膚疾患(湿疹・ヘルペス・白癬など)
- これ以外に、原因のわかりにくい症状(不定愁訴)や、漢方薬を選ぶときに体質を知るための問診を行うことがあります。
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検査
- 必要に応じて、レントゲン、エコー、血液検査、皮膚科においてはダーモスコピーなどの検査を行います。MRIやCTなどは外部の医療機関に依頼します。
- なお、他の医療機関で最近検査を行っている場合は、それをお持ちいただければ、余分な検査をせずに済みますので、できる限りご持参願います。
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診察
- 問診や検査結果をもとに、実際に問題となる部位をチェックしながら診察を進めてゆきます。痛みのある部分は、できるかぎり手で触れて確認してゆきます。
- なお、場合によっては診断をつけるために先に治療を行うこともあります。治療を行った反応を見ることで、より正しい診断にたどりつけることもあります。
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治療
通常、治療法は一つだけとは限りません。いくつかの治療法のなかから、患者さんの希望に応じたものを優先に行います。たとえば、ブロック注射が最も効果があると考えられても、注射の嫌な人には投薬やリハビリを中心に治療を進めてゆくといった具合です。